記憶の端っこと、新海作品
今週のお題「最近見た映画」
記憶の端っこの映画鑑賞は、3〜4歳頃の「禁じられた遊び」
自宅の白黒TVだった。
ストーリーは覚えてないけれど、可愛い女の子と男の子が二人で十字架を作っているシーンと、子犬が川に投げられたのが悲しくて衝撃を受けたのと、雑踏の中で女の子が「ミッシェル」と呼んでいるのが可愛そうだなと思ったのが記憶にある。
たったそれだけ。
ストーリーは分からなくても映像から、物悲しく重苦しい感じがイメージとして50年以上経った今も残っている。
今、もう一度観たら何をどう感じるのかしら…
4年前になるだろうか。(4年前が最近と思える年代です)
「君の名は。」
「湯を沸かすほどの熱い愛」
「沈黙ーサイレンスー」
立て続けに観た。
それぞれ色々考えさせられ、とても感動した映画だったけれど、その中でも良い意味で裏切られたのが「君の名は。」だった。
映画館でアニメ映画を観たのは初めてで、正直、あまり期待はしていなかった。
なのに…
心が揺さぶられた。
自分が今この場所に、こうして存在しているのは、たくさんの人との出会いや別れ、あらゆる出来事の連続の結果…
当たり前のようだけれど、それってほんの小さな偶然の積み重ねで、例えば1分違っていたら、そのままスルーしていたら、別の道を通っていたら、全く別の人生を歩んでいたかも知れない。
もしかしたら今、存在すらしていなかった可能性だってある。
こんなに辛いことがあるのか…って悲嘆に暮れた日々の後に、その出来事がなければ起こり得なかった幸せがあったりする。
それは、偶然のようで実は必然なんじゃないだろうか…
非科学的な事は全く信じないタイプだったけれど、歳を重ね、様々な経験をするうちに、前世からの繋がりとか神の采配が、ひょっとしてあるのかも知れないと思うようになった。
この映画の中でそんな想いを追体験したんだと思う。
🔺感想を熱く語っていたら、友人がプレゼントしてくれた本
この映画で初めて新海誠監督を知り「秒速5センチメートル」と「言の葉の庭」を観た。
ため息が出るくらい美しい映像に圧倒される…
この2作品も素晴らしく「君の名は。」を凌ぐくらい気に入って、DVDを手に入れ何度も観ている。
人を思い続ける切なさや、思い続けるあまり違う誰かを傷付けてしまう悲しさ、長い間引きずった想いとの決別の瞬間。
決してハッピーエンドではなく、特に「秒速…」は切なすぎてちょっと暗くなるけれど、ハッピーエンドばかりではない人生そのものみたいで、共感できるのかも知れない。
コロナの感染者数がまた増加し、寒さも相まって巣ごもりの時間が長くなりそうですね。
休日は映画鑑賞しながら、のんびり過ごそうかしら…
🔺白老虎杖浜温泉「ふる川」から見た海に沈む夕日。(11月8日 娘夫婦と)