後期モラトリアムと脱皮…?
今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」
アラ還ともなると、両親が既に他界している人もいるなか、祖父母が存命の友人は、私の周りにはいない。
良く考えてみたら自分たちが「おじいちゃんおばあちゃん」の年代になりつつあるのね…
嘘みたいだし、ピンとこないし、認めたくない気持ちだけど…
「人生100年、まだまだこれから!」って思いがある中で、やっぱり「気力」とか「価値観」に少しずつ変化が表れている。
「気力」
30代半ばで専業主婦から夜勤ありの仕事に就いた。
10年ぶりの復帰。
実家は遠方で頼れない。
小学生と保育園児の子育てとの両立で、当初はどうやって過ごしたのか記憶にないくらいだけれど、子供たちが目指す道を見つけて、独り立ちするまでは頑張ろうと、まだまだ遠い先を目標に、時には気力だけで乗り切った事もあった。
🔺ちょうど仕事を始める頃の子供たち
笑いあり涙あり
喜びあり悲しみあり
感動あり落胆あり
達成あり挫折あり
ハラハラ・ドキドキ
ワクワク・ヒヤヒヤ
言葉では言い尽くせないたくさんの思いがあり、今がある。
職場は違う同職の先輩が数年前に
「最近、定年って上手くできてると思うの…少し前までは色んな事が降りかかってきても、よし、頑張るぞ!って力が湧いてきたけど、その気力が減ってきた感じがするのよね」と言っていた。
当時、私から見てもバリバリで、判断力・決断力が素晴らしく優しさとユーモアがある、ロールモデルにしたい方だった。
その言葉を信じられない気持ちで聞いていたけれど、最近は分かる気がする…
まだまだ現役!!生涯現役!!って胸を張って言いたいが、年代には年代に合った気力が備わっていて、決して20年前と同じにはならないのを、今更ながら感じている。
年代に合ったパフォーマンスの出し方があるんだな…って事に気が付いたけれど、まだ中途半端な迷子状態で、アラ還になっての自分探し⁈
後期モラトリアム、いや、老へのモラトリアムか…
まだまだ青いなぁ(笑)
「価値観」
価値観って…
そんなに変わらないし、基本的に自分の幹となるものは大きく揺るがないと思う。
ただ、30代40代は、まだ色々な事に未来を感じられて上を目指すと言うか「欲」もたくさんあった(笑)
子供たちが健康でいる事に感謝しつつも、願くば頭の良い子になって欲しいとか、その他諸々、自分のことも含めて色んな夢や希望や欲があった気がする。
そして、それが頑張れる原動力だったんだろうなぁ。
50歳を越えて数年し、子供たちが独り立ちした頃、同級生の病気や訃報の報告がチラホラ届くようになった。
今まで求めていた有形無形なモノに対する価値の比重が変わった気がした。
モノより思い出…って車のCMの言葉が、心に染みてきた。
足るを知る…って言葉にも共感した。
何でもない日常が、実は1番大切なんだって実感した。
自然の中で感動する事が増えた。
花に癒されるようになった。
🔺連休最終日、娘夫婦と富良野で見た二重の虹
良いことがありそう…
今まで頑張ってかぶっていた鎧を脱ぎ始めたのかな…
人生最後の脱皮?(笑)
もう一回くらいあるのかしら…
人はこうやって「おじいちゃんおばあちゃん」になっていくんだなぁ…
完成が近付いてきた途中経過を味わっています。