無謀なお留守番チャレンジ

娘が生後2か月、息子が3歳4か月の時、銀行に用事が出来た。

車で往復10分、すぐ終わる用事なので15分で帰ってこれる・・

 

息子は元々好奇心旺盛ではあるけれど、お友達に意地悪することはなく、娘が泣いていると私を真似てトントンしてくれたり、いないいないばーで遊んでくれる優しいお兄ちゃんだった。

 

そうだ、お留守番させよう!と思った。

 

今なら非常識極まりないと叱られてしまうだろうし、万が一私が交通事故にあったら、アパートが火事になったらどうするのか?と、当時の自分に説教したい気分だが、20代の私は無謀なこととも思わず、息子なら大丈夫だと思った。

 

「ママ、銀行に用事があってすぐに帰って来るから、ちゃーちゃん(娘)と2人でお留守番してくれる?ねんねしてるから、起きたら、トントンしてね。」

「うん、ちゃーちゃんとお留守番してるよ」

 

ベビーベッドの上で寝ている娘の、ベッドの横に座らせて「おりこうさんで待っててね」と指きりげんまんしてから猛ダッシュで行ってきた。

 

実際は、家を出てから家に入るまで30分弱かかった。

 

帰ってみると、息子はベビーベッドの柵の中に手を入れて妹の手を握り、私の顔を見るとほっとしたようにニッコリ笑った。

 

「おりこうさんだったねー!!さすがお兄ちゃん!!」

「ちゃーちゃんね、起きたけど、トントンしたら寝たのー」

 

たくさんたくさん褒めちぎって、ご褒美のおやつをあげた。

 

でも、私自身が途中でお留守番させたことがとても気になって、こんなことなら2人とも連れてくるんだったと後悔していた。

 

当たり前だよね・・生後2か月と3歳児・・無謀なお留守番チャレンジ。

 

2人だけのお留守番は、それから数年間封印した。

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🔺お留守番チャレンジの頃