あーちゃんとの日々
我が家の唯一のワンコ、あーちゃん。
お星さまになって10月で3年になったけれど、最初で最後、唯一無二のワンコ。
ペットショップであまりの可愛さに一目惚れし、そのまま連れて帰ってきたミニチュアシュナウザーの男の子。
息子高2、娘中2の時に、わんチャンローン3年払いで我が家へ…(笑)
🔺我が家に来た頃のあーちゃん
片手に乗るくらい小さくて、ワンもウーも言わないので、なんておとなしいワンコなのかしら…もしかして声が出ないんじゃ?と、心配した程だったけれど…
それは全くの杞憂で、わがままの寂しがりやで臆病、仮病まで使う賢さもある、とにかく可愛いあーちゃんだった。
🔺カメラ目線でずるい顔をしてるあーちゃん
ピンポンが鳴ると、いつも威勢よく吠えるのに、ある日お昼休みに鍵を忘れてベランダからそーっと家に入ると…
ワンでもウーでもなく、あーちゃんの気配がない。
どこにいるんだろうと探すと、廊下の陰に隠れて、片目だけ出しこっちの様子を伺っていた。
これじゃ泥棒入っても番犬にならないっしょ〜と、思わず吹き出す。(笑)
こちらに気づくと、シッポを振って「なんだー、驚かすなよー」と、照れ笑いみたい顔をして駆け寄って来た。
🔺トリミング前はもふもふの大きな顔で、足とシッポしか見えない
休日のお買い物、温泉旅行、フェリーに乗って青森まで行った時も、どこへ行くにも必ず一緒だった。
🔺庭で焼肉の時も必ず椅子に座って参加。お肉を前に「待て」してるところ
🔺椅子に座ってる私に耳を立てて抱っこ!と訴えてる、トリミング後の長いまつ毛のスッキリ姿
真夏に車の中で待たせられない時だけはお留守番で、それが何度か続いたある日の夜、元気がなくずっと寝ていた。
「あーちゃんどーしたの?」と声をかけて大好きなブタ耳オヤツをあげても食べずに寝ている。
食いしん坊なのに、食べないなんて一大事!
やっと立つと、左の後ろ足を痛そうに浮かしてヨロけ、また横になった。
家族みんなであーちゃんを囲み、大丈夫?どーしたの?痛いの?ブタ耳ちゃん食べないの?…
その声を耳をピクピク動かしながら、聞いていた。
🔺大好きなハムちゃんのぬいぐるみと寝ているあーちゃん
翌朝も左の後ろ足を痛そうに浮かしたままだったので、休日の動物病院へ電話をして診てもらうことにした。
いつもお世話になっている先生が診察してくれている時も、左の後ろ足を痛そうにしていた。
「触った感じは特に何でもないけど、痛そうなのでレントゲン撮ってみますね」
初めてのレントゲン室に不安そうな顔をしたあーちゃんが1人で連れて行かれた。
レントゲン室から戻り廊下を歩かせてみたら…
右の前足を痛そうに浮かし、左の後ろ足は普通について歩いた。
え……なんで?
「先生、もしかして仮病…?ですか?」
「あはは…」
「いや、仮病じゃなくて、昨日からさっきまでは左の後ろ足で、今は右の前足が痛くなったのかもですよ。」
あくまでも、優しい先生。
その空気感を読んだのか、スタスタと4本の足で何事もなかったかのように歩き始めたあーちゃん。
何回かお留守番させたら、寂しくて心が痛かったんだろなぁ…。
あーちゃん、人間だな…と思った。
🔺小型犬のはずなのに、中型犬くらいの大きさで、人間のようなあーちゃん
🔺娘が大学生の時のアパートで、ハロウィンのコスプレ
🔺大学生の頃の息子が帰省した時も一緒
私も子供達も、あーちゃんと過ごした13年間はかけがえのない時間だった。
おて、おすわり、待て、お返事ハイ、可愛ポーズ、バーンと撃たれて倒れる…
全部中学生の頃の娘が根気よく教え、完璧にできた。
わがままで寂しがりやで、臆病でいつも一緒にいたがりで、なにより可愛くて…
息子が大学受験の時、夜な夜な「俺が大学受かると思うひと〜!」と手のひらを見せると、そこにあーちゃんがタッチする。
「おー!あーちゃんはいいイヌだ!」
こんなやり取りを毎日のようにして、癒しになっていたはず…
🔺「可愛いポーズ」って言うとこのポーズをした。高校時代の娘の絵(笑)
🔺雨降りのレインコート
🔺車に乗ると必ずダッシュボードに前足を乗せこの姿
🔺お出かけするといつも嬉しそうだったあーちゃん
10月、あーちゃんの事を思いながらの夜を過ごしています。