お手伝いは嬉しいけど…
静かだな・・と思うと、だいたいロクなことをしていない。(ママにとって)
当時住んでいた4階建て集合アパートの洗面所は、昔ながらの白い陶器の小さなものだった。
私は奥の部屋で何かをしていた。
結構な時間が経ったのに大人しいなぁとリビングを通って廊下にでると・・
洗面所のボウルより大きなフライパンを置いて、水を流してスポンジで擦っている。
私の顔をみるとニコニコ得意げに「お手伝いしてるのー!!」
もちろんフライパンは洗面ボウルより大きいから、水は全て床に流れ水浸し状態・・
あー、やめて・・(めまい)
ここは3階、下に人が住んでいる。
すぐに水を止めて「お手伝いは嬉しいけど、見て!お水だらけだよ。下に住んでるおじちゃんとおばちゃんの頭の上に、お水がポタポタ垂れて困るよ」みたいなことを床を拭きながら言った。
おじちゃんとおばちゃんにお水ポタポタ?と腑に落ちていない(当たり前だけど)ので、上の階の人が同じことをしたら、君の頭にもママの頭にもポタポタと水が垂れてきて濡れちゃうんだと色々説明した。
もうしないでね、お・や・く・そ・く!で、納得したように見えたが、その後もう一度やった。
結果的に、2回とも階下に被害はなかったが、2回目の時は「お水ポタポタで、下のおじさんとおばさんに『ごめんなさい、もうしません』って、ママがごめんなさいしてきたよ。そしたら『もうしないでね』って言ってた。」と息子に伝えると、少し神妙な顔をした。
悪いことをしたと反省したからか、単にフライパン洗いのマイブームが去ったのか分からないが、それ以来フライパンを洗うことはなかった。
代わりにヤカンを洗い始めたが、水浸しにならなかったので、好きなようにさせた。
考えたらあれ以来、高校卒業して家を出るまで、お茶碗洗いをしてくれたことが無かったような・・あれが最初で最後の洗い物のお手伝いだった?
🔺2歳4ヶ月
ヤカンを洗って得意気。
🔺同じ頃、しゃもじでチャーハンを食べてる。