謎のガッコウ…?
1歳半くらいだったろうか・・
なぜその道を通っていたかはすっかり忘れたけれど、国道38号線を帯広方面から富良野の方に向かっていた。あの辺は長閑な農業地帯で、ずっと向こうまで果てしなく畑や田んぼが広がっている。
月明かりがきれいな道路を走っていると、息子が「なあに?」と遠くを指さした。
ちょうど言葉を覚え始めて、何でもなあに?と言っていた時期だった。
息子の指の先には、小さな小学校らしきものがあった。まん丸で大きな月に照らされてるから息子にも見えたと思った。
「あれはガッコウ」「ガッコウ?」「うん、ガッコウ」こんな感じだったと思う。
それからしばらく経ったある日、夜空を指さして「ガッコウ」と言った。
ん?
指の先には丸い月しかない。
「あれはお月様」
「ガッコウ」
なんで??
その時気付いた。
あのまん丸の月に照らされた学校らしきものを指したのではなくて、月そのものを指していたのか!!
それから何度修正しても、ややしばらく月の事をガッコウと言っていた。
月と言うようになったのがいつかは、全く覚えていないけど…
言葉の覚え始めはスポンジの様に吸収したが、間違いも平等に吸収する。
指さす先を、見間違わないように・・
🔺1歳3ヶ月と1歳6ヶ月。
この頃は玄関の靴箱を開け、全部出してパパママの靴を履くのが大好きだった。