せんせいあのね…冬の匂い

もう10月…

日没が早い北海道、仕事の終わる5時には既に薄暗くなってきた。

 

今月の中旬には雪虫が飛び、早ければ今月末には初雪が降る。

 

私が住む地域は雪が多く、マイナス20℃前後に冷え込むこともある。

 

半年は雪に閉ざされ寒い日々だけれど、崩れかけた花畑の囲いも雑草も全て無かったことのように一面真っ白の美しい世界になる。

 

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🔺全てを包み込む一面真っ白の美しい世界

 

息子が小学1年生の時、せんせいあのね…の書き出しで、日常の出来事や楽しかった事、驚いた事などを先生にお話しする…という「せんせいあのね」を、こくごの授業でだったのか、よく書いていた。

 

ちょうど10月の終わり頃だったろうか…

 

息子の「せんせいあのね」が、学級だよりで紹介された。

 

せんせいあのね

 

トイレのまどをあけたら、冬のにおいがしたよ

 

冬がそこまできてるんだね

 

まだ6歳だった息子がトイレに行って何気なく小窓を開け、感じたことを書いたのだろう。

 

たったこれだけの文字の中に、自然をそのまま受け止める純粋さと素直な感性と、こんな文章を書けるようになったのか…との嬉しさと、感慨深さを感じた出来事だった。

 

当時まだ20代前半で髪が長く可愛らしい担任のなつこ先生は、「せんせいあのね」に力を入れていて、息子の文章を褒めてくれた。

 

この時期になると、いつもこの事を思い出す。

 

今年も思い出したので、冬が近いんだなぁと気付いたところです…(笑)