本当にサンタさんはいるの?問題
12月…
気分だけでも明るく楽しく過ごそうと、クリスマスツリーやリースを飾った。
リースは25年以上前に作った物を、今年手直しして復活。
この時期になると、子ども達と過ごしたクリスマスのあれこれを思い出す。
特に1番の思い出は…
本当にサンタさんはいるの?問題(笑)
息子が小学2年生のクリスマスを控えた12月初め、1度目の「サンタさんはいるの?問題」が起きた。
「サンタさんに何お願いするか決まったの?」
「お願いするものは決まってるよ。」
「何に決めたの?」
「ママには言わない。サンタさんだけに言うんだ。」
「……(汗)」
「でもちゃんと言わないとサンタさんに聞こえないよ?」
「心の中でお願いする。」
参ったなぁ…
「ちゃーちゃんはね、お姫様のドレス♬」
3歳下の娘は満面の笑みで宣言した。
「サンタさんは世界中の子どもにお願いされるから心の声は聞こえずらいと思うよ。大きな声で言わないなら、お手紙書いて窓に置いておくといいんじゃない?」と苦し紛れの説得をして、息子が寝静まった夜な夜な、子供部屋の窓の手紙を確認した。
数日後、窓に手紙があった。
「サンタさんへ
クリスマスのプレゼントは、リュウの赤いはちまきがほしいです。 〇〇〇〇〇より」
当時アニメで流行っていたストリートファイターのキャラクターが、赤い長めのはちまきを巻いていた。
早速真っ赤な木綿の布を買って、ミシンではちまきを縫った。
クリスマスの朝
枕元のリュウの赤いはちまきと、お姫様のドレスに歓声をあげリビングに見せに来た2人に、天窓を指差し
「見て!サンタさん天窓から入ってきたみたい。入る時に使ったロープ忘れてるよ。あわてんぼうのサンタさんだね。」と言うと2人ともポカンと天窓を見上げた。
「ホントだ…サンタさん、ここから入ってきたんだね!!すごい!」と目をキラキラさせた息子の声が踊った。
娘も「すごいすごい!」と大はしゃぎ。
これで、もう暫くサンタさんを信じてくれるな…よしよし。
前日の夜、2人の反応を想像してワクワクしながら、脚立を使って天窓の取っ手にロープを引っ掛けた。
純粋にサンタさんを信じて喜ぶ子供たちの姿から、私も大きなクリスマスプレゼントを受け取っていたのね…と今更ながら気付いて、暖かい幸せな気持ちに包まれる…(*´꒳`*)
🔺札幌大通公園のイルミネーション(12月3日友人撮影)
それから2年後に2度目の「サンタさんはいるの?問題」が起きた。
4年生になっていた息子が「ママ話がある…」みたいな感じで切り出してきた。
「ママ、本当の事を教えて。友達はサンタさんはいないって言うんだ。サンタさんのプレゼントはお父さんとお母さんが買ってるって。」
いよいよこの質問の時がきたな…と思ったけれど、まだ半信半疑ながら信じている事が嬉しかった。
「サンタさんはいるよ。サンタさんの事を信じなくなったら、サンタさんは来なくなるの。そしたらプレゼントもらえないでしょ?だからお父さんやお母さんが買ってくれるんだよ。ママは今までキミ達にプレゼント買ったことないもん。」
すると…
「本当?もし違ったら、将来僕がお父さんになった時、僕の子供が可哀想なんだよ。本当はサンタさんいないのに、いると思ってプレゼント買わなかったら、僕の子供だけプレゼントもらえないしょ。だから本当の事教えて!」
えー!!そこかい⁈
可愛いやら、おかしいやらで、多分口元はニヤついていたに違いない。
「大丈夫。サンタさんは本当にいるから心配しなくていいよ。お父さんになっても〇〇の子供のところに、ちゃんとプレゼントは届くからね。」
「本当?それならいいけど…」
きっと半信半疑、もやもやしてたんだろうなぁ…
そして「サンタさんはいるの?」と聞かれることは、これが最後になった。
長い月日の色々な出来事を、その時期になると必ず思い出すようになったのはいつからかしら…
思い出は、楽しいことも辛かったことも、消えることのない宝もので、小さかった子どもたちと若いママだった自分を、外からニコニコ眺めている感覚に近い。
そして、眺めながら今現在の自分が癒されていく。
「自分にご褒美」を考てみると、日常の一コマに込められた沢山の思い出は、年月が経つほどに、小さいけれど磨き上がった宝ものになっていく。
幾つになっても、例え身体が不自由になっても、いつでもどこでも味わえる。
実はこれが心の栄養、何より素敵なご褒美なのかもしれないですね。
🔺クリスマス用と新年用に作ったハーバリウム