ダンボの思い出

ご多分にもれず、テレビのおかあさんといっしょやひらけポンキッキ、アニメビデオに子守のお手伝いをしてもらった。

 

レンタルビデオ店全盛の時代で、北海道の田舎町にも1軒だけあった。

 

私は3歳ころから(元祖東京オリンピックの年。このころ初めてTVが我が家に来たのかも?)ウォルトディズニーが何かを喋り、そのあとにディズニーアニメが始まるTV番組が大好きで、毎週心待ちにしていた。

 

特に「ダンボ」と「小さな郵便飛行機」がツートップだったので、息子が1歳半の時に、まだ早いかなぁと思いつつ「ダンボ」のビデオを借りてきた。

 

白黒で見たダンボとは大違いで、絵本で見たカラフルなダンボがそこにいる。

私もすっかり夢中になり息子と楽しんでいた。

 

ダンボとおかあさんが別れるシーンで、繋いでいた鼻と鼻が離され悲しそうなダンボを見て、突然息子が「バイバイだめぇー!!」と、画面に駆け寄り大泣きした。

「ママとバイバイ悲しかったねー」と言って抱っこしながら、こんなにちっちゃくても感じる心が育っているんだなぁと驚いたのと、それがとても嬉しかった。

 

それからは、その時に流れていた「泣かないでね・・可愛いぼうや・・」の歌を悲しそうに歌うと、おもちゃで遊んでいても条件反射のようにベソをかいてワーンと泣いた。

 

それが可愛くて歌っては泣かせるを何度か繰り返したけど、息子はそのたび悲しかったんだろうな…ごめんね…。