チングルマと白鳥の雪渓

オリンピック開会式に絡んだ4連休の前半に旭岳へ行ってきた。

 

いつものマイペース仲間と、今年の初登山は初旭岳となった。

 

大雪山系最高峰の旭岳は、標高2291mを誇る北海道1の高い山で、大雪山は花の百名山としても選ばれている。

 

旭岳山麓駅からロープーウェイに乗り、5合目の姿見駅まで10分ほど。紅葉時期は絶景だろうなぁ…と思いながら外の景色を眺める。

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今年の北海道はとにかく暑い…

7月31日には、運転してると外気温38度と、目を疑うような表示がされ、車が壊れたかと思ったらリアルだった。

 

この日の姿見駅も、太陽がジリジリと照りつける、かなりの暑さ。

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姿見駅から少し歩くとお花畑が現れ、軽装の家族連れやカップルが多いことに納得。

間近に旭岳とお花畑を楽しめ、手軽に雄大な自然を楽しめる素晴らしいハイキングコースだ。

 

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姿見駅近くのチングルマは満開時期を過ぎていたけれど、綿毛に移り変わり、風にそよぐ姿も風情があり可憐だった。

綿毛のチングルマが群生しているところも見てみたい…

 

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色とりどりの高山植物に癒されながら、満開のチングルマと白鳥の雪渓を目指し裾合平へ向かった。

 

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所々雪が残っていて、雪の上だけは清涼感が漂う。

耳を澄ますと雪の下から勢いよく水が流れる音が聞こえ、ちょっとビビりながらも、夏の雪にはしゃぐ丑年四人組。

 

はしゃぎながらも、あとどれくらいかの標識が殆どなく、照りつける太陽に疲労感が押し寄せる。

はぁーーっと立ち止まり、何気なく振り返ると…

 

羽を広げた白鳥が目に飛び込んできた。

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会えた!!

本当にいたんだ…

毎年この時期に現れる白鳥の姿。

いったいいつの頃から、ここに現れているのだろう…自然の神秘を感じながら、ご褒美をもらったような気持ちで、しばし眺める。

 

裾合平の分岐から更に10分程進むと、チングルマが見事に満開だった。

裾合平は日本最大のチングルマ大群落。

所々に咲く、ピンクの可愛いエゾコザクラも目を楽しませてくれた。

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白鳥の雪渓とチングルマの大群落、咲き誇る色とりどりの高山植物

カムイミンタラの夏。

誰の手も借りない、自然だけの恵み…

 

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山肌に「ふ」の雪渓をみつけて大盛り上がりの四人組は、通常の倍以上の時間をかけて往復した。

 

日差しを長時間浴びたせいか、今までの登山で1番疲労感が強く、友人の1人はうっかり半袖のままで、ひどい日焼けをしてしまった。

 

普段かしましい私たちも、この日の夕食の頃には、すっかり大人しいオバ様達になっていました(笑)