コンビラック
お下がりで頂いたコンビラック。
一度押すとユラユラ揺れて、便利なものがあると感動した。
本を読みながら、ミシンをかけながら、軽く押すとユラユラが続き、揺れている間は大人しかったので、2ヶ月くらいまでは日に何十回もユラユラさせた。
自分の手を上にかざしてじーっと見たり、それを口に入れようと自分の口を探したり、握りしめていたガラガラを落として驚いて泣いたりと、コンビラックの中で自分の世界を繰り広げていた。
2ヶ月が過ぎ、コンビラックの背もたれを少し上げると、視野が広がり見るもの全てに興味津々のようだった。
食卓テーブルから何種類かのガラガラをスズランテープ(毛糸だった?)でぶら下げ、コンビラックに座らせてセッティングすると、それがドツボにはまったのか、真剣そのもの。
狙いを定めてパンチしても簡単には当たらない。
「あああ」「きゃああ」と掛け声をかけて何度もチャレンジし、めでたくパンチできると、戻ってきたガラガラが顔を直撃しても目をパチクリさせるだけで、時々ふーっとため息をついて、満足げな顔をする。
子供のおもちゃは何でも代用できるってことを、この時に学んだ。